痛風

痛風の病気と症状について

痛風(つうふう)は細胞の新陳代謝でできる老廃物である尿酸が、異常に体内に増えて発症する病気です。主に尿から排泄されるべき尿酸が、腎臓の異常で排泄されにくくなったり、肝臓での尿酸の生産が過剰になったりして、尿酸が体内たまりすぎることが原因となります。

特に、母趾の付け根の関節に尿酸カルシウムの結晶として沈着して炎症がおこりますが、そこばかりでなく足関節や足背部、アキレス腱、膝関節に発症することもあり、突如として猛烈な痛みと間接のはれが生じます。

ほとんどが成人以後の男性にみられます。通常は違和感などの前兆があり、24時間以内に痛みが最高に達し、3~4日目から漸減し、2~3週間でほぼ消えます。しかし、治療しないで放置すると、しだいに慢性関節炎になり、関節が変形してくることもあります。

痛風の治療について

急性発作時には関節がはれて、赤くなり、ひどい痛みで足を着くこともできなくなることがあり、とにかく安静にして、まず痛み止めの薬を飲みます。

発作前の全長を感じたときには、コルヒチンという痛み止めが有効です。消炎鎮痛剤を痛みの激しいときに使い、2~3日たって痛みが治まってきたら、高尿酸血症の治療をはじめます。

尿酸をさげる薬には、尿酸合成を阻害する薬や、腎臓からの排泄を促す薬、また、尿をアルカリ性にして尿酸排泄を促進して尿管結石の発生を予防する薬などがあります。

食事や生活習慣の改善も、痛風の治療には重要です。肉類、内臓、いわし、豆類の摂りすぎ、アルコール、特にビールの飲み過ぎに注意が必要です。運動をしっかりおこない、体重をコントロールすることも重要となります。